【稽古場レポート】金子しんぺい劇場「あっぱれ!ぼろめき珍道中」

パントマイミスト金子しんぺいのソロ作品「あっぱれぼろめき珍道中」が8月10日に喜多方発21世紀シアターで上演されます。
2024年の初演以来、3度目の再演となる今作品。上演を重ねるごとに、進化を続けています。
初の喜多方のフェスティバル上演に向け、間近に迫った稽古場の様子と、出演者金子しんぺいと演出家シモシュのコメントをお届けします!
金子しんぺいプロフィール

1988年東京生まれ。
パントマイムを清水きよし氏に学び、こころの動きをからだの動きで描く《パントマイムのお兄さん》として活躍中。年齢・言葉を超えるパフォーマンスは子どもから大人まで魅了する。
現在はパントマイムだけでなく、歌唱・振り付け・演出・作詞・執筆など様々な分野に活動の場を広げる。
また小中高の教員免許を持っていることを活かし、子ども向けのパントマイムワークショップや保育者向けの「こころとからだを育てるあそびパントマイム研修会」を開催、自然体験キャンプ活動など教育・保育分野にも精力的に取り組んでいる。「あおぞらワッペン」「おむすびひろば」のパントマイム担当。アスク・ミュージック所属。2児の父。(引用:金子しんぺいホームページより)
「あっぱれ!ぼろめき珍道中」のはじまり
「しんぺいとちゃくらのワハハ・ドキドキ・オォー!」や「ぶうちきぱっドンタッタ!」など、子どもたちに向けた作品をX-jamと一緒につくり、上演してきた金子しんぺい(以下しんぺい)。あるとき「パントマイムにこだわらずにソロ作品を作りたい」と言い出します。これまで上記2作品のプロデュースと演出を担当してきた音楽家シモシュの元に演出の相談に来たのが2023年のことでした。
2024年2月に行われた公演のチラシではこんなふうに書いていたしんぺい。
パントマイムの世界に魅了され、とことんハマった10年間(中略)しかし最近、よく考えることがあります。
パントマイムをとったら、僕は何者なんだろう。
今回、パントマイムには大人しくしてもらってとことん「金子しんぺい」という人間を探ってみたいと思います。
やりたいことを、とことんやってみます。


これまでも意欲的に自身の自主公演で新作を披露してきたしんぺいが、初めて地元である川崎市のホールを借りての公演です。しかも、パントマイムを始めて10年目、新たな表現に挑戦するという強い意気込み。
作品創作は時に難航し、演出のシモシュや創作チームで意見をぶつけあいながら、自分の殻を破ることに悩み苦しみつつも、公演は無事、好評で幕を下ろしました。






写真:重松善樹(2,3,5)
喜多方でのフェスティバルに向けて稽古スタート
その後2度の再演を経て、今回は、「しんぺいとちゃくら」としては何度も出演している喜多方のフェスティバルで初のソロ公演、初の最終公演(フェスティバルをしめくくる一本)です。
「なんか喜多方でやるの緊張してますっ」と稽古初日のしんぺい。
全て自作自演のため、自分で書いた台本を自分で読みながら、演出のシモシュと共に一個一個のシーンを振り返っていきます。




「このシーンは長いかも」「このシーンも削れるかも」
…そう、ついついやってると楽しくなって時間が伸びるのがしんぺいという人間。
ひとつひとつ整理をして、おさめるべきところはコンパクトに。
今回はフェスティバルということで、思い切ってカットしている作品もあります。(だって初演は1時間半でしたから…)
シモシュ今回はあえて、きちんと台本通りにやってみるっていうのはどう?
しんぺい僕、台本通りとかやったことないです…
シモシュパントマイミストだもんね…
そんなやりとりをしながら、なごやかに稽古は進行。
立ち位置や演技の間合いも、再演だからこそ細かくこだわって丁寧に作り込みます。
当時は気づかなかったところも、時間が経ってみると印象が変わっていたり、技術も上がってできることの選択肢も増えていたりします。だからやるたびに舞台は良くなっていくのですね。

今回の演出のポイントと出演者の意気込みは?
演出のシモシュに、再演にあたって演出のポイントを聞いてみました。
シモシュ前回は、金子しんぺいのわがままをどれだけ具体化するかというところから始まったけど、今回はそれが一つの作品性としてどう見せられるかっていうことを考えてるかな。
前回見に来てもらった人に「しんぺいさんらしかった。どこを演出したの?」って聞かれて、それは演出として金子しんぺいの世界を作れたのは成功だなと思ってるんだけど、今回はそれだけじゃない、感情の起伏や熱量とか言葉や動きの重量みたいなやつをいかにコントロールするかって考えてる。そのへんは音楽とすごく似てるよね。
あ、あと演出の役割、しんぺいを暴走させないこと(笑)
しんぺいは今回の意気込みはどうでしょうか?
しんぺいやっぱり、毎年行ってる喜多方に「ただいま!」っていう気持ちと、喜多方でやる意味みたいのを今回はすごく感じてて。そして金子しんぺいこんなこともできるんですっていうのを知ってもらいたい、思いを込めてやろうと思ってます。
でも、パントマイムにはやっぱりこだわってないですね。やりたいことをやるぞっていう。
初演は勢いでやってたところもあるんですけど、そこから一人の表現者として、芸を磨き、鍛えていきたいという思いです。もう丸裸のしんぺいを見てください。
やってて楽しいです。性に合ってるっていうか、自分の遊びの延長みたいな部分もありますけど。
2年を経て、熟成されつつある金子しんぺい劇場は、8月10日(月)16:30より喜多方プラザにて。
フェスをたっぷり楽しんだ最終日の最終公演を、しんぺい劇場で締めてください。お見逃しなく!
公演概要
金子しんぺい劇場「あっぱれ!ぼろめき珍道中」
8月10日(月)16:30~17:30 喜多方プラザ 大ホールステージ
出演 金子しんぺい
演出 シモシュ
スタッフ 齋藤ちゃくら・城間優子
初演創作スタッフ
作・出演 … 金子しんぺい/ 演出 … シモシュ/ 創作協力 … 濱口啓介(ゼロコ)/音楽 … アカリノート/衣装 … 田村香織
料金:一公演券1000円のほか、各種パスあり。下記参照
21世紀シアターについての詳細はこちら
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