「グルーブって何?」を体感するーシモシュのリズムワークショップ開催レポート

入間市文化創造アトリエ・アミーゴスタジオで初の一般開催された、音楽家シモシュによる「リズムワークショップ」。
音楽に関わる人のなかでも、特に悩みの種となることが多い、「リズム」や「グルーブ」について
ステップアップできるようにと企画しました。
応募時から、熱量のある応募動機の方がたくさんいらして、音楽の持つ幅広さを実感。
当日は、二日間に渡り、10代から70代まで、プロのミュージシャンやダンサー、指導者から、学生、愛好家、
さまざまな立場の方が集まりました。
二日間の開催レポートをお届けします。
(レポート:X-jam合同会社 城間優子)
グルーブは言葉からうまれるんじゃないかな

初めに行われたシモシュによるレクチャーでは、音楽の3要素「リズム・メロディ・ハーモニー」の中の「リズム」に焦点をあて、さらに拍子・テンポ・ビートに分解して解説。
そして、私たちが普段なにげなく口にすることが多い「ノリ」や「グルーブ」の正体に迫ります。
講師のシモシュが実感しているのは、グルーブの言語との関連。
日本語ならではの「3・3・7拍子」やわらべうたも歌ってみたりしながら、言葉が本来持つリズム感に、音楽がとても左右されることを体感しました。
とはいえ、「持って生まれたグルーブから変えられないわけではない」と言います。意識的にビートを感じ、繰り返し体の中に落とし込むことで、無意識でもリズムを出せるようにするための入り口が、今回のレッスン。
「時間はかかるけど、大丈夫」とのことばで30分程度の短めのレクチャーを終えたあとは、早速リズムトレーニングスタート!
8ビートを極める
今回は、数あるビートの中でも、ポップスに非常に多い「8ビート」に絞って体験。
メトロノームに合わせて8ビートを刻みながら「2拍目に手拍子!」「3拍目の4拍目に手拍子!」「次は3拍目の裏」とゲームのようにリズムパターンの指令がくだる(笑)
最初は不安そうだった参加者たちも、リズムにのって体をほぐしながらその場に慣れていくうちに体の動きが出てきて、「4拍目はポーズ!」という指令には、すっかり反応が良くなって、思い思いに好きなポーズ。どんどんユニークなポーズがノリ良く生まれてきます。

さらにチーム分けをして、リズムを順番に回していったり掛け合いをしたりという遊び感覚のレッスンで、だんだんと周りの人とのコミュニケーションも増えていきます。
そうそう、音楽ってもちろん一人で演奏することもあるけれど、周りの誰かと一緒に奏でるものでもあるから、ちょっとした声のかけあいやアイコンタクトなどがとても重要なんですよね。
一人で練習するよりも、チームでコミュニケーションを取れている方が、明らかにノリがよくなっていきます。その証拠に、最初のころには合わせる手拍子がばらばらっとずれて聞こえていたのが、この頃になるとぱしっとシャープな一つの音の塊に聞こえてきます。
ちょっと苦手だな、リズムについていけないな、と言っていた人が、この頃にはすっかり自分のリズムを掴んでいたり、はたまた他の人にもとっても役立つヒントを無意識のうちに提供していたりと、グループレッスンだからこその気づきもたくさん。
所々に挟まれる質疑応答では、年代や、やっている楽器、立場が違っていても似たような音楽上の悩みを抱えていたり、疑問を持っていたりすることもわかってきて、地道に回数を重ねるしかないんだな、と実感しあう光景も。
仲間と重ねあわせるリズム
二日目の最後には、自分の楽器を持ち寄り、リズムを出し合い、楽器と手拍子と声とリズムで大セッション。
そこにはなぜかジャグリングができる人が加わり、一期一会の、ここでしか生まれないセッションタイムとなりました。このまま唯一無二のリズム団が生まれそう(笑)
二日間のレッスンを見ていると、ただリズム感をつかむための場ではなく、自分が主体となってリズムを生み出すというレッスン、仲間とコミュニケーションをとりながら、自分なりのリズムと仲間とのリズムをすりあわせていく、重ね合わせていくレッスンになっていっていると感じました。それが、音楽をつくるということなのかもしれないですね。

最後にいただいた、参加者の感想がすてきでした。
グルーブを持ってリズムを刻むことで、みんなで輪になって足音が揃ったとき楽しかった
「グルーブ感」ってまだよくわかっていませんが、その人の音楽の根底にあって、それに奏でる音楽をのせることができると生きた音楽になるのかなあと思いました。
めちゃくちゃ楽しい二日間でした。リトミックを勉強していたときのこと、どんなリズムが好きなのか、自分のことも知るきっかけになりました。さっそくレッスンでやってみて、すごく楽しくリズムを刻む子どもの姿に嬉しくなりました。
自分自身で課題を持ち、それをつかみにくる、即それを実践して、変わっていこうとする姿勢に、主催者も学ばされることがたくさんあるリズムワークショプでした。プロもアマチュアも老若男女も関係なく、真摯に学ぶ人たちが集まる有意義な場でした。
またやってー!毎月やってー!という声もたくさん。実施のバリエーションも増やしながら、様々な可能性を感じさせる第一回目でした。
2回目へむけて、こうご期待。
